ご質問の多い、滋賀医科大学医学部編入の出題内容について、ご説明します。
清光では、下記の報告に基づき、受験対策を個別講義にて実施しております。
滋賀医科大学の特徴は、1次試験の「総合問題」「英語」が全問選択式という点です。
▪️滋賀医科大学医学部編入一次試験 「総合問題」
「物理」「化学」「生物」から出題され、物理:10問、化学:10問、生物:30問の計50問という構成になっています(年度により、各分野の問題数は若干変動します)。各分野の主な出題範囲は以下のようになっています。
・物理:力学、波、電気、熱力学
・化学:化学熱力学、物理化学、有機化学、分析機器
・生物:細胞生物学、生理学
どの分野も大学教養課程終了レベルの問題から出題されますが、試験時間が1時間と短く、
1問あたり1分程度で解答する必要があり、全体的には1問1答形式で即答できる問題が多いです。物理や化学の分野には計算問題があり、公式を覚えておれば即答できる問題もありますが、多少解答に時間を要する問題もありますので、問題を解く順番や時間配分をよく考えて問題に取り組まなければなりません。
▪️滋賀医科大学医学部編入一次試験「英語」
「文法問題(空所補充)」「文法問題(文法上の誤りを探す)」「長文読解(2題)」で構成されており、文法問題(空所補充):約13問、文法問題(文法上の誤りを探す):約13問、長文読解:約24問で全体として約50問です(年度により、各分野の問題数は若干変動します)。問題文も英語で出題されますので、正確に英文を理解する力が要求されます。また、英語も試験時間が1時間ですので、英文を読むスピードも要求されます。取り扱われる英文は生命科学に関するものが多いです。
▪️滋賀医科大学医学部編入二次試験「小論文Ⅰ」「小論文Ⅱ」
「小論文Ⅰ」が生命科学に関する専門的な論述問題、「小論文Ⅱ」が一般的な小論文となっています。
「小論文Ⅰ」の問題は、扱われる題材は生命科学の専門的な内容ですが、「実験の手法」や「考察」など、単に知識を持っているだけでは対応できない問題となっています。
また、字数制限がないことが多く、書きたいことが全て書ける半面、時間内にまとめることができるかが鍵となります。
「小論文Ⅱ」についても時間配分は重要です。課題文が与えられ、それに関する受験者の考えを述べさせるという形式が多く、試験時間90分で約1600~2000字(800~1000字程度の問題が2題)で解答しなければなりません。
受験対策のポイント
対策としては、1次試験の「総合問題」は出題される科目数が多いですが、選択問題であるため、まずは公式や基本用語をしっかりと押さえておくことがポイントとなります。その上で、生物については多少マニアックな問題が出題されることもありますので、如何に幅広くかつ詳細な点まで学習できるかが高得点を獲るための鍵になります。なお、これは2次試験の「小論文Ⅰ」の対策にも繋がります。
「英語」については、英文を読む正確性とスピードを修得するための対策が必須です。また長文読解だけではなく文法対策も必要となります。試験時間のわりに問題数が多いため、文法問題については即答できるよう、反復練習が必要となります。
2次試験の「小論文」対策については、他の受験生に勝つためにはありきたりな小論文では歯が立ちません。そのためには、一般入試の小論文対策よりもさらに高度な対策が要求されます。